診療部門
婦人科
婦人科の診療内容・特色
婦人科について
当科の診療目標
- 婦人科、ならびに妊娠初期の救急疾患に対して、迅速に対応すること。
- 腫瘍に対し手術や、放射線治療、抗がん剤等の薬物療法を組み合わせ、最適な治療を提供すること。
- 総合病院の利点を生かし、他の診療科と連携して治療にあたることが、当科の役割であると考えています。
診療内容
こんな症状のとき
- 月経が不順である
- 不正性器出血がある
- 月経時の痛みがひどい(月経困難症)
- 月経時の出血が多い(過多月経)
- 下腹部痛がある
- おりものが多い、においが気になる、かゆみがある
- おなかが出てきた
- 外陰部にかたまりを触れる
- 更年期障害(のぼせる、手足が冷える、汗をかく、夜眠れない)
- トイレが近い、残尿感がある、排尿時に痛みがある
- 避妊したい
などの症状や要望に対して、ご相談に応じます。
月経時の出血が多く、結果として貧血になっている方も少なくありません。出血の原因として、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫や子宮腺筋症が隠れていることがあります。超音波検査でかなりの診断が可能ですが、子宮の内視鏡(ヒステロファイバースコープ)検査は非常に画像が鮮明で、子宮内の異常を調べるのに優れた方法です。カメラが細いため麻酔も不要で、外来で検査できます。
患者さんへのメッセージ
- 当科では、患者さんのプライバシーに配慮し、診察室と内診室をひとつのスペースと考え、一人ずつ入っていただくようにしています。そのため、診察に時間がかかりますので、はじめて受診される場合にも予約センター(TEL:078-241-9273)を通じて予約していただくことをお勧めします。
- 神戸市子宮がん検診受診御希望の方は、専用カルテを作成しますので、 受付窓口であらかじめその旨お伝えください。
- 当院では妊婦健診、分娩、人工妊娠中絶は取り扱っておりませんので、ご希望に沿って他のクリニック、病院に紹介させていただいております。医療機関によっては、早期に分娩申込を締め切ることがありますので、早めに分娩先の医療機関を決めて、分娩申込をされるようお勧めします。
婦人科の治療
子宮鏡手術
お腹を切らず、子宮口から子宮鏡(カメラ)を挿入し、子宮内の腫瘤(筋腫、子宮内膜ポリープ)を切除する方法です。痛みが少なく、回復が早いです。
腟式手術
お腹を切らず、腟から手術を行なう方法です。お腹に傷ができず、痛みが少なく回復が早いです。経産婦の方に適しています。
腹腔鏡手術
お腹に5mm-30mmの切開を入れ、5mmのカメラで腹腔内を見ながら行なう手術です。腟式手術、子宮鏡手術に次いで痛みが少なく、回復が早いです。
開腹手術
お腹に10㎝~の切開を入れて行なう手術です。安全性が高いですが、傷が大きいため痛みが強く、回復に時間がかかります。
まずは腟式手術、子宮鏡手術ができないか、次に腹腔鏡手術、次に開腹手術と負担の少ない術式から順番に考えるようにしています。
診療実績
手術数
手術件数
(2023年)
主な手術 | |
腟式手術 | 67件 (骨盤臓器脱23件、子宮全摘4件、円錐切除36件、その他4件) |
子宮鏡手術 | 35件 (粘膜下筋腫15件、内膜ポリープ20件) |
腹腔鏡手術 | 111件 (付属器腫瘍36件、子宮内膜症7件、子宮筋腫核出12件、異所性妊娠4件、子宮全摘45件[V-NOTES1件を含む]、卵管留水症4件、その他3件) |
開腹手術 | 51件 (子宮筋腫19件[核出3件]、子宮頚癌1件、子宮体癌10件、卵巣悪性腫瘍13件、付属器腫瘍5件、その他3件) |
スタッフ紹介
婦人科部長佐藤 朝臣(さとう あそみ)
卒年 | 平成2年 神戸大学医学部卒業 |
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所属学会・専門資格等 | 医学博士 日本産科婦人科学会専門医・指導医・母体保護法指定医 日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医 日本産科婦人科内視鏡学会 子宮鏡技術認定医 近畿産科婦人科学会内分泌研究部会員 Best Doctors in Japan(2016年~2025年) |
婦人科副部長山中 良彦(やまなか よしひこ)
卒年 | 平成8年 神戸大学医学部卒業 |
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所属学会・専門資格等 | 医学博士 日本産科婦人科学会専門医・母体保護法指定医 |
婦人科医師小島 洋二郎(おじま ようじろう)
卒年 | 平成9年 岡山大学医学部卒業 |
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所属学会・専門資格等 | 日本産科婦人科学会専門医・母体保護法指定医 |
婦人科医師田中 美喜歩(たなか みきほ)
卒年 | 平成28年 香川大学医学部卒業 |
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所属学会・専門資格等 | 日本産科婦人科学会専門医 |